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精神的虐待の後遺症

 成長期に心理的虐待やいじめを受けた体験は、その後の自己評価や対人認知に大きな影響を及ぼします。虐待的な環境から抜け出せばそれで終わりではなく、影響力は長く続くのです。
 虐待的な人に遭遇するたびに、『やっぱりわたしは苛められる。わたしだから苛められる。他の人なら、受け入れられる。他の人たちは、みんな仲良くやっている。』といった認知をしやすいものです。そのために、他者に警戒心を抱き、心を開きにくく、商業的笑顔で武装したりします。この場合、笑顔は防衛なのです。微笑んでいても、楽しいわけではなく、疲弊し、生き辛さを感じています。

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虐待的な親は、子供の生得的な個性を受け入れません。日々否定の言葉を口にし、自分が良しとする個性になるよう強要します。このような親の態度は、子供に『わたしの性格はダメなのだ。』という自己評価をもたらします。
 虐待的な環境を離れた後も、虐待者と同じ人類である他者には、基本的に不信感を抱いています。自ら進んで他者に近づけません。
 他者に対する認知を、一度清算して、進んで人の中に入り、受け入れられる体験を積む必要があります。かつて潰されてしまった自分に対する信頼を、取り戻していくのです。たとえパワハラ上司に遭遇したとしても、「わたしだから苛められる。他の人は、受け入れられる。」と怯むのではなく、上司の人間性を冷静に判断する目を養うことがたいせつです。
 これまで親から教えられてきたことを全部捨て、その中から必要なものだけをとりだして持っていくことが、情緒的な自立といえるでしょうか。そうすることで、かつて全能だった親の、人としての姿も見えてきます。
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テーマ: メンタルヘルス | ジャンル: 心と身体

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